小田垣孝名誉教授がコロナのPCR検査を増やすべきと提唱した理由は?

小田垣孝(おだがきたかし)九州大学教授が公表した新型コロナウイルスの感染対策が話題になっています。

新型コロナウイルスのPCR検査を増やすことで、隔離する感染者を倍増できるなら、国民の接触機会は「8割減」でなく「5割減」でも、感染は早期に収まるとする理論です。

とはいえ、小田垣孝氏は生物学専攻ではなく、物理学者です。

物理学者である同氏が上記の計算結果を世間になぜ公表したのでしょうか?

僕の感想ですが、小田垣孝氏の政府に対する強い想いと、政府の今後の動向に期待を向けるメッセージではないかと思えたのです。

本記事では、小田垣孝氏のプロフィールと「新型コロナウイルスに対する感染予防案を提唱した理由」について解説していきます。

小田垣孝氏について興味のある方はぜひご覧ください。

小田垣孝氏がコロナのPCR検査を増やすべきと提唱した理由は?

まず、小田垣孝氏が公表したコロナ感染拡大防止における最大の特徴を簡単に述べると「PCR検査を増やすこと」です。

日本のPCR検査の少なさについては、世界各国より批判的なコメントが相次いでいます。

僕の推論ですが、小田垣孝氏は日本の現状に対して理論的にPCR検査の必要性を説き、及び政府に対してもPCR検査数を増やすよう「暗に」要請しているように感じました。

この素晴らしいアプローチ方法には、僕も驚きましたね。

ただ「PCR検査を増やすべき」と諭すのではなく、明確な理由・裏付けを明示した上で政府に訴えています。

「コロナについてこのような研究結果が出ました」と著名な学者より提起されたのであれば、政府も重い腰を動かさざるを得ないでしょうからね。

小田垣孝氏が提唱した計算結果を解説

小田垣孝氏が公表した数式は「SIRモデル」と呼ばれる式を改良しています。

まだ感染していない人(S)、感染者(I)、治癒あるいは死亡した人(R)の数が時間とともにどう推移するかを示す数式です。

メディアで解説していたのですが、簡単にいうと以下のようになります。

つまり、接触機会を減らすことより、検査数を増やすことの方が感染拡大予防案となりえるとわかりやすく説明しています。

小田垣孝氏の公表に対する世間の声は?

政府にこのような貴重な意見がいち早く届き、対策に講じていただくことを祈ります。

 

小田垣孝氏のプロフィール

小田垣孝氏のプロフィールをまとめます。

◆1968年 京都大学理学部卒
◆1979年 ニューヨーク市立大学物理学科研究員
◆1982年 ブランダイス大学物理学科助教授
◆1989年 京都工芸繊維大学工芸学部教授
◆1993年 九州大学理学部教授
◆2000年 九州大学大学院理学研究院教授
◆2009年 東京電機大学理工学部教授
◆2016年 科学教育総合研究所株式会社代表取締役

現在は、ご自身で立ち上げた会社の代表取締役をされています。

様々な著名大学の教授に就任されており、輝かしい経歴をお持ちです。

5月6日に前述したコロナ感染防止案の計算結果を提唱したことにより、世間から一気に注目を集めています。

 

まとめ

今回は、小田垣孝氏の新型コロナウイルス感染拡大防止案について解説しました。

重要なポイントをまとめます。

■小田垣孝氏が政府へ訴えていることは「PCR検査の拡充」

■接触機会削減ではなく、PCR検査をもっと簡単に受けられるようにするべき

■政府が掲げるPCR検査を受ける目安の緩和及び検査資格の底上げ

事は単純ではないでしょうが、政府の動向に注目しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。